セパ共に8回裏に悔しい思いをした男が殊勲打を放つという偶然
延長戦に突入した10回裏。8回に悔しい思いをした男が放った一撃はセンターへ抜けた。
思わず叫んでしまった。
お前が必要だ・・外崎修汰!!
延長戦15連敗中のライオンズが、宿敵ソフバン相手にサヨナラ勝ちを収めた。
久しぶりに、テレビの前で吠えたよ。
そして歌った。この歌を。
すっかり気分を良くして東京ドームに向かった。
いきなり一回裏の攻撃で山場がきた。
ワンアウトから佐々木がセンター前ヒットで出塁すると、続く吉川が右中間を抜けようかというヒットを放つ。
ライトの森下はスライディングしながらキャッチしたので、送球まで少し手間取った。
一塁ランナーの佐々木は、悠々ホームインするはずなのに、意外と楽にホームで刺された。
えーーーーー!と声が出たプレー。
初回のチャンスをモノに出来なかったジャイアンツは、7回まで西に抑えられ、4回に昨日チョンボをやらかしたノイジーにタイムリーを打たれ敗色濃厚な試合展開だった。
ところが、8回にマウンドに上がった岩崎を捕らえ同点に追いつく。
さらに、阪神のキャッチャー坂本の悪送球も重なり、ツーアウトながら1、3塁のチャンス!
しかし、ここで吉川がキャッチャーへのファールフライに倒れ逆転はならなかった。
阪神はけん制アウトを2回もやらかす拙い攻め。
特に、勝ち越しのランナーとして代走で出場した植田が、けん制に引っ掛かり走塁死したのは致命的。
攻撃のミスは守りにも影響。
ワンアウトを獲った直後に、代打の萩尾にストレートのフォアボール。
そこから、丸・長野の連続ヒットで満塁とし、8回のチャンスで凡退した吉川尚輝がセンター前ヒットを放ちサヨナラ勝ち。
勝利監督インタビューで、阿部監督は吉川を褒めてちぎることはしなかったが、彼に対する期待の大きさが伝わるコメントをした。
ジャイアンツは、今日の勝利でカード勝ち越しを決め、Bクラス転落どころか首位に肉薄した。
お前が必要だ・・吉川尚輝!
べルーナドームでは、8回に外崎の悪送球で同点に追いつかれたが、10回裏の攻撃で外崎自身がサヨナラのタイムリーを放った。
東京ドームでは、8回のチャンスで凡退した吉川が、同じく10回裏にサヨナラヒットを放った。
この偶然が俺を喜ばせた。
東京ドームの現地観戦で、ジャイアンツが勝利するのは初めてではないが、試合が終わるとすぐに席を立った。
今日は、余韻に浸ったわけではないが、しばらく座席に残っていた。
そのお陰で、たぶん初めて闘魂こめての二番を聴いた。
3タテは響きがいい。
明日も期待しよう。